これを気に災害対策としてのバイクを改めて考える。
私は、2016年の熊本地震を中学3年生のときに経験した。
今年の4月であれから8年になる。
住んでいた地域では、地割れなどは起きなかったが、家が傾いていたり、柱が折れて大型店舗が斜めになっていたりなど、現実とは思えない光景が広がっていた。
震源地に近かった益城町では、地割れや倒壊などがひどかった。航空写真は、屋根に張られたブルーシートで真っ青だった。
住んでいた地域での被害は、
・液状化
・断水
・食料の確保難
オール電化だったので、ガスの方の被害はわからない。
もし停電が起きていたら、全滅だったと思う。
液状化の対策は、
・家を購入前にもともとどういう土地だったか調べておく(元畑とか田んぼではなかったか?川沿いではないか?埋立地ではないか?)
・購入後に発覚したのなら、保険とかでカバーしておく。
断水の対策は
・風呂に水をためておく。(トイレ流す用)
・断水になってない地域の知り合いに水をもらいに行く。(食器洗い、水分補給用)
・ペットボトルの水を備蓄しておく。(水分補給用)
・洗い物が減るように、皿にラップを巻いてから、その上に食料を置く。
食料の対策は
・缶詰、乾パンの備蓄
・ゼリー等水分も摂れるものも買っておく
・店が開いているか、早めにチェックしておく。
・被害が少ない地域に買い出しに行く。
といった感じの対策がある。
液状化は予想外な出来事だった。
液状化で傾かなければ、あの家はとても頑丈だったと思う。
断水と食料の対策に書いたように、遠くに買い出しや、水の確保に行くことがある。
住んでいた地域では地割れなどはなく、四輪で問題なかったが、震源地の近くなど揺れの激しかった地域では、地割れや、地面の凹凸が激しい。
実際に、未だに凹凸が残っている地域はある。
多少の凹凸くらいなら四輪やスクーターでも大したことはないが。凹凸が激しくなるとスクーターでは、底を擦りかねないし、ロードタイヤだと、ハンドルを取られかねない。凹凸を回避するルートだと、四輪では道幅的に厳しい時がある。
そんなときに活躍するのが、ビジネスバイクやオフロードバイクである。
ここでは例として、愛車のカブとCG125を参考にどのような利点があるかを述べていく。
・悪路に強い
荒れた道でも走れるような作りになっているため、車体自体も頑丈だし、タイヤもスポークホイールなので、衝撃を吸収しやすい。
スクーターに比べてタイヤが大きいため、最低地上高が高く、走破性も高い。
オンロードバイクでは、砂利道などでハンドルを取られるが、タイヤのパターン次第ではあるけど、カブやビジバイなら難なく通れる。
・故障に強い
そもそも壊れにくい。キャブレターなら交換費用も安い。フューエルインジェクションは値段が高いけど、冬場の始動性などの信頼感は高い。
オイル交換しなくても走れるとは言うけど、定期的なオイル交換は厳守。必要なときに壊れて動かなくなるかもしれない。
ビジネスバイクは、たくさん売れているのでパーツもたくさん出回っており、安価に交換ができる。
タイヤに関しては、3000円くらいで売ってあるし、交換に必要な道具も、自転車で使うものと大して変わらない。
パンクしても、自転車と同じ感覚で修理ができる。
・狭路に強い
車と比べると車幅は半分なので、車では通れない道も難なく行ける。
タイヤ幅も狭いので、クネクネ下道でも、ハンドルを切りながら通過できる。
最悪足場が悪くても、ニュートラルにして押せば難なく通れる。
エンジンを止めてニュートラルで押して歩けば、歩道も行ける。
車重が軽いので苦にならない。
・燃費が良い
車と比べれば圧倒的に燃費がいい。
リッターあたり60kmくらい走る
悪くても50km
車だったら15行けばいい方。
カブはタンクが小さいので、航続距離が短いのが難点。
CG125なら8Lは入って同じような燃費なので、航続距離も長い。
災害時で、燃料の供給が少ない時は、いかに低燃費かが生き残るうえで大事なので、燃費の良さは大事。
・積載性がいい。
カブやCG125は純正で大きいキャリアが付いている。
特にカブのキャリアは平たく、メインフレームに直接ボルト止めなので強度が高い。
荷台部分に人が乗れるように作ってあるので、60kgや80kgも余裕で載せて走れる。(法律では60kgまで。)
荷台部分に収穫カゴを括り付ければ、色々と放り込めるし、物資の回収運搬に役立つ
収穫カゴは縦に詰めるので、二段重ねもいける。
カブプロならフロントキャリアにもたくさん積める。
個人的に物資を運ぶならカブプロ、人を運ぶならCG125かなと思っている。
法律の関係でやったらだめだけど、CG125ならタンクの上にも人を乗せれる。